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ちょっと題名が大変なことになりましたが、今回は僕が少し思っていることですので、もしよろしければ忌憚のないご意見お待ちしております。。。
今日の共同通信の記事で
「5人に1人勉強せず大学へ 「全入」迫り意欲低下か」
というものがありました。記事によると「大学進学者の5人に1人が高校3年の時に家でほとんど勉強せず、2人に1人は勉強時間が2時間以下」とあります。これは05年に高校3年生だった生徒を対象にしているので、今はもっと勉強時間が減っているものかもしれません。これははたして「全入時代」のせいなのでしょうか。
一般的に、今の高3生の世代が大学受験をするこれからを「全入時代」と呼んでいます。
これは、全国の大学・短大の募集人数の総数が、志願者を越えてしまうと言われているからです。
ただし現状として、すでに四年制大学の3分の1、短大の半数以上が、募集人数の学生を確保できていない状況なのです。つまり数字だけでいうのなら、すでに10年近く前から全入時代は始まっているともいえます。取り立てて今年から何かがかわるということはありません。もちろん私学助成金のおかげで、簡単に大学が倒産することもないでしょう。
大学入試を考えてみても、たしかに全体的に受験倍率は下がっています。しかし国公立大学や(偏差値的に)上位私大の難易度が下がることはありません。誰もが東大や京大に入学することはできないのです。当たり前といえばそうなのですが、入試は二極化するというように単純なものとは思えません。もっと正確に分析すべきです。意外にもそういったことをしている人はほとんどいません。
先ほど書きました全国の大学・短大の志願者数というのも延べ人数やAO入試、特別推薦、指定校推薦などを含めると、文部科学省ですら把握していません。
こう考えてみると「全入時代」という言葉に踊らされて、どうも現実から目を背けてしまっているように思います。
また、現役高校生の、学習意欲低下や素行の悪さも「全入時代」のせいにされてしまっては、あまりにかわいそうです。
「全入時代」がやってくるといいますが、大学受験のためだけに高校へ行くのではありません。もちろん勉強は大事です、僕も学生の本分は勉強だと思います(少し古い言い方でしょうか)。
でも高校でしか学べないことはたくさんあると思います。
それを見失わないように、楽しい高校生活を送ることができるようにするのが、大人の仕事だと思います。
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京都寺子屋塾の塾長です。
大阪出身で、現在は上京区民です。
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