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少し報告が遅くなりましたが、今年も学校説明会に行ってきました。この日は天気もよく、ちょっと汗ばむくらいでした。西京は今年東大にも合格して、注目度も上がっている学校です。その付属中学校なので、説明会もひときわ賑わっていました。
<中2による合唱>
中学生の合唱というのは、ここの学校に限らず何か心動かされてしまいます。僕の前に座っていた小学生の男の子は、それまでだらだらして落ち着きがなかったのですが、合唱が始まるととても集中していました。
<校長先生の挨拶>
Ⅰ期生が今年高校のほうに入学したことの報告が始めにありました。それと付属の中学生は、入試を受けることなく西京高校のエンタープライジング科に入学することになるので、それを承知で入学準備をしてほしいとのことでした。中学校から高校に入る段になって、急に他の高校に行きたいとか、ミスマッチを防ぐことは大切です。これは子どもさん自身も大事ですが、保護者の方がしっかり判断してあげることが大事ではないかと思います。
<高校の説明>
エンタープライジング科の目標が「未来社会を創造するグローバルリーダーシップの育成」とありました。これはパンフレットの表紙にも書かれていることであります。
6年間を4ステージに分け、それぞれ
ステージ1 定着
ステージ2 充実
ステージ3 発展
ステージ4 挑戦
として、学力向上はもとより、ひとりひとりの夢の実現に向けての準備をしていくとのことでした。
具体的には、一人一台のPCを使っていることや、「知の甲子園」で優秀な成績を修めたことなど、受験勉強のための学校ではなく、幅広い勉強をしているということでした。
部活も、体育会系で52.9%、文化系で25.8%、全体では80%近くが部活をこなしているということになります。勉強とクラブとの両立は難しいのは言うまでもありませんが、それをするだけの環境作りをうまくてきているのではないかと思います。
あと最後にフィールドワークは、上海だったそうです。
<中学校の説明>
中学校は高校につなげる基礎的な勉強からスタートするので、まずは自学自習のクセをつけることを第一にしているそうです。これは勉強の基礎でありながら、勉強のクセをつけるのは本当に難しいものです。
・EP-A(エンタープライジングA)
これは一般的な「総合的な学習の時間」です。現在、中1は10月の学校説明会の時のプレゼンの準備をしているとのことです。
・EP-B(エンタープライジングB)
1年生は英数を、2年生は英数国を、そして3年生は英数国理社をというように発展的な学習の時間を充実させるためだそうです。そしてこの二つのEPの授業を通じて、高校でのEPにつなげていくのだそうです。
・カリキュラム
西京のカリキュラムは本当に感心させられますが、今回おっしゃっていたのは、3年間の授業数でした。一般の公立中学校では980時間のところを、西京では1050時間あるそうです。これは上記のEP-Bのためです。
また、中1は科目によっては20人の少人数制授業で、発展的な内容はもちろんのこと、単元によっては高校の先取りも同時にしてしまいます。これは中高一貫の利点です。たしかにこれは現場で教えているわれわれも感覚的に「ここまで教えるなら高校範囲も教えたらいいのに」と思うような単元は意外とあります。これを中学生の年代で勉強することで、無駄が省かれて、理解をより深めることになると思います。
<Ⅰ期生に3年間をふり返ってもらって>
高校1年生の女子生徒が、中学3年間をふり返ってお話してくれました。
<生徒による各教科の発表>
例年のことですが、僕は毎年これを非常に楽しみにしています。単純に楽しいからということもありますが、中学生のプレゼン能力をみてみたいと思うのです。
・社会
日本から東西南北にいくと、どのあたりの国に行くかという話しでした。簡単なクイズ形式で、来られていた保護者の方々や小学生たちも一緒に考えていました。スリジャヤワルダナプラコッテなど少し面白い国名や地名もうまく言えていました。
僕の前に座っていた家族は、子どもが一生懸命考えてお父さんやお母さんに教えてあげていました。またある家族はお母さんがひたすらに「わかるでしょ!?」と連呼しました。いろいろな家族模様が見られます。
・国語
テーマにそって自分の考えを書いたものを朗読するものでした。
テーマは、同志社大学のマナー講座と、高校野球の特待生問題でした。マナー講座については、実際に同志社大学の学生が行っているマナーについての企画の話しや、それについての大学の先生の考察の話しでした。あと、大人と子どもという視点からマナーについて考えていたのはおもしろいと思いました。もう一つの特待生問題は、少し難しい話しだと最初は思いました。でも深入りせずに、野球のレベルと特待生との話や、今回のことで試合に出られなくなった話しなど、中学生である視点と「外野」である視点による素直な意見だったと思います。
あと、話し方もよかったです。
・数学
単位を漢字にするとどうなるかという話しでした。「米」がメートルで「千」をつけたらキロメートルになるという話しでした。そうすると、10分の1を表す「分」であれば「粉」という字になってしまうということでした。「しかも!!!」が僕にはよかったです。
・理科
酸素と水素の実験でした。水素の燃焼の実験は一般的に、試験管に水素を入れてポン!と音が鳴らせられればOKなのです。でも、この時は少し大きめのビニール袋に入れて、遠くから火をつけるというものでした。結構大きい音が鳴ったので、実験のインパクトとしては大成功です。やっぱり実験やるなら、印象深い実験が楽しいですね。
・英語
何人かで自分の宝物についてのスピーチでした。
全員とても流暢な英語で、スピーチしてくれました。内容も楽しかったのですが、英語を話している彼らに自信を感じました。英語を人前でスピーチすることは中学生にとってはなかなか勇気のいることです。このように指導するのは簡単なようで難しいです。
<選考について>
最初に選考についての考えをお話しされました。
「求められる力にあった選考」とおっしゃっていました。何を学校が求めているのかそれをいくつかお話されました。
・やる気
やる気にもいろいろありますが、普段の生活では学校で手を挙げるとか、そういうやる気もとても大事だということでした。
・注意力
図形などでも、ぼんやりとその形を見ていてはいけません。同じようなものが二つあっても、どう違うのかを把握することが大切なのです。
・情報処理能力
「インターネットはいつでもどこでも必要な情報を得ることができる。しかし、情報を知識にできる人は少ないし、知識を知恵にできる人はもっと少ない」という言葉を引用されて、広い意味での情報処理能力の必要性をお話されていました。
学校での調べ学習なども、ただ調べて切り貼りして終わりというのではなく、それをどう活かしていくのかを考えるということだそうです。
・考えて人に伝える力
自分の考えを人に伝えることは簡単そうで難しいことです。伝えることはとても重要なことなのです。
・例 平成19年度 作文・製作Ⅰ
(1)この問題は、何の話しが中心になっているかを考えるものです。これこそが情報処理能力です。たくさんの文字の中から、単純に言葉を拾っていくだけでもその内容把握の助けになるものです。
(2)この問題は上の問題文を読んだ上での聞き取り問題でした。問題文と放送文の内容の共通点と違いに注意して聞く、そして考える、もちろんそれを表現するということです。
<今年の選考について>
毎年とそれほど変わりません。
定員120名(3学級)
選考するための材料は
・報告書 通知表とほぼ同じ。5、6年生の資料。また課外活動については、面接の資料ともなる。
・作文製作
・面接 聞く、話すなどのコミュニケーション能力をみるとのこと。 3人のグループ面接で、面接官が一人ずつ質問をする。
来年度の選考についての詳細は、11月の説明会でとのことでした。
「付属中学校のための勉強を今するのではなくて、将来のためと意識して確かなる力を身につけて欲しい」とおっしゃっていた通り、将来を見据えた勉強や普段の生活が必要であると思います。また「学校での勉強や活動を頑張って欲しい」ともおっしゃっておられました。まさにその通りだと僕も思います。
最後に。。。僕の意見です。
もう春と秋で10回近く来ている説明会ですが、何より先生方の意欲というか熱意を感じます。そしてそれが気持ちだけではなく、説明会の進行一つをとっても、私たちが不快になるようなことは一つもありません。そういったところが西京の良いところを表していると思います。生徒が校門から、会場まで「こんにちわ」と挨拶してくれるのも(やらされている感もなくはないですが)決して付け焼き刃のようにしているのではなく、普段から挨拶を心がけているからこそ、目を見て挨拶ができていると思います。
別のところにも書きましたが、僕はこの学校の大学進学先よりも、卒業生が社会にどう活躍していくのかが楽しみなのです。
我が家も数年後に、公立の中高一貫校を受験するという希望を持っていますので(私立小に通う子の兄弟です)本当に有難いです。
中高一貫と言っても、まだ大学・就職などを経験していませんから、評価は未知数ですが、親として情報を整理して子供と共に考えたいと思います。
これからも楽しみにしています。
お尋ねの件ですが、やはり土曜講座は別の方のようです。中高の方でしょうか???
中高一貫校はその先にあるものは未知数です。ただ、現状を見る限り、学力の向上には有効なようです。どんな目的であったとしても、子どもにとっては「学校」であることだけは忘れないようにしてほしいものです。
あと、土曜講座のことですが、結局僕もよくわかりませんでした。たしかにおっしゃる通り中高のようです。
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京都寺子屋塾の塾長です。
大阪出身で、現在は上京区民です。
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