[PR] 忍者ブログ記事別アクセス推移 京都好き −歴史・教育・おいしいもん・おもろいとこ− 07年度 洛北高校付属中学校 第1回学校説明会に行ってきました。 忍者ブログ
ADMIN
京都の話しなど、他愛もないことを書きます。コメントなど残してくれたらうれしいです。
[57]  [56]  [55]  [54]  [53]  [52]  [51]  [50]  [49]  [48]  [47
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。


 昨年のブログもそうでしたが、やはりこの時期は忙しいです。
今年は、特に忙しいのです。塾で今月大変なことがあるからです。それは今週中にでも発表しようと思っています。乞うご期待!?

 さて、説明会ですが、例年通り学校の体育館で行われました。
僕は13時からの回に行きましたが、それほど多くて困るということはありませんでした。わりと快適に説明会を聞くことができました。

<学校説明>

 Ⅰ 中高一貫教育の概要

 導入の趣旨
  中教審の「学ぶ機会を選択できるようにする」という導入趣旨に従っているということです。これは今から10年前に考えられたことです。

 中高一貫教育の利点・留意点
  ○利点
   ・安定的な学校生活
   ・継続性のある教育指導
   ・個性の伸長や優れた才能の発見がよりできること
   ・社会性や豊かな人間性をより育成できること
   
   こうありますが、保護者の方から考えると一番の利点は、高校受験がないことだと思います。そして、受験勉強にとらわれない学習をすすめることができるということだと思います。3つ目4つ目の項目について少し曖昧でした。たしかに他学年との交流は一般の公立中学校よりも多いとは思いますが、実際どういったことをしているのかお聞きしたかったです。

  ○留意点
   ・受験競争の低年齢化につながらないよう→公立学校では学力試験は行わない
   ・受験準備に偏した教育がおこなわれないよう
   ・心身発達の差異の大きい→きめ細やかな配慮が必要

   受験競争に関しては、現実をみれば完全に低年齢化していると思います。学力試験を行わないというだけで低年齢化を防ぐことは難しいのが現実ですし、それならばいっそ割り切ってどういった生徒に来て欲しいかという考えをお聞きしたかったです。また、心身の発達の差異に関してはとても難しいところだと思います。ある程度集められた集団の中で、しかも80人程度の中では、一般の公立中学校にはない難しいところもあると思います。どういったフォローをしているのでしょうか。

  設置形態
  洛北高校付属中学校は、中等教育学校に近い併設型の中学高校だとおっしゃってました。
  たしかに同じ敷地内にある洛北高校に進学するわけですので、併設型であることにはかわりありません。現在は高校1年生が最高学年ですが、高校入試を経て入学しているⅠ類~Ⅲ類の生徒と、中高一貫クラスがどういった接触をしているのか、このあたりは僕もまだ情報収集不足です。これからもう少し生徒たちに突っ込んで聞いてみたいと思います。
  

 Ⅱ 本校(洛北付属中)の目指す中高一貫教育

  基本コンセプト「サイエンス」
  これは理系進学のためにというわけではないそうです。サイエンスの捉え方として、「『物事の真理や真実を見抜く力』と考え」、人文系をも包含していくような考えだそうです。

 中学・高校が一体となった組織運営
 中高の先生が一緒になる定期的な研修会があるそうです。


 Ⅲ 教育課程と特色ある教育内容
    
  中高6年間の学習を3期間に分けて行います。

  ○ 基礎期 (中学1、2年生)
    小学校までの学習をもとに、基礎基本を徹底していく。
   2クラスを3クラスに分けて、1クラス26人程度とし、少人数制の授業にします。

  ○ 充実期 (中学3年生、高校1年生)
    中学校の発展内容と高校の基礎的な内容を合わせた学習をしていきます。ここではまだ文系理系の別はありません。

  ○ 発展期 (高校2、3年生)
    興味・関心や進路希望に応じた科目選択を行い、進路実現の準備をします。

  3年間の総授業数は、一般的な公立高校が980時限に対して、1155~1190までの授業数に増えます。
  これは、1週間の授業数に直すと、一般的な公立高校と比べて、5~6時限多いということになります。ということは、3年生の授業数は、一週間に34時限になります。単純に考えると7時間目までの日が週に4回、6時間目までが週に1回ということになります。また、それ以外に、英検や漢検のために土曜学習などもあります。

  今年の高1は、、、
  漢字検定 中3時点で、準2級以上が約半数

  英語検定 中2時点で、3級以上が9割
       中3時点で、準2級以上が6割

  日本ジュニア数学オリンピック aaランクに3名 (京都府下では1位)

 洛北サイエンス
 洛北高校がスーパーサイエンスハイスクール(SSH・文科省指定)であるので、理数系の分野の授業をしています。ちなみに京都府内でSSHに指定されているのは洛北以外に、堀川高校、立命館高校、京教大付属高校のみです。
 具体的なテーマとしては、「暦の不思議を探る」「数学に関する研究」「生命の神秘に挑む」「波を科学する」「複素平面を旅して」。。。などです。

 総合的な学習の時間
 洛北サイエンスが理数系なのに対して、どちらかというと人文系を進めていると思います。
 具体的なテーマとしては「世界遺産について調べよう」「日本の文化を紹介しよう」「海外研修旅行を通じて、国際交流を図ろう」。。。などです。
  
 研修旅行(修学旅行のようなもの)については、昨年中学3年生が11月下旬にオーストラリアを5泊6日で行ってきたそうです。世界遺産のグレートバリアリーフや、キュランダの熱帯林などを見学し、現地の学校との交流会で一緒にスポーツをしたり、ゆかたを着たりしたそうです。

 Ⅳ 中高一貫コース生徒の学校生活

  洛北タイム(朝の読書時間)、少人数制授業など他の中学校ではないようなことを行っています。

  制服は、、ネクタイの色と、夏服がポロシャツであることが高校生と違います。

  自転車通学は禁止、お昼ごはんはお弁当かパン持参が基本です。

  部活は、95%が加入しています。部活をしていない生徒もスポーツ少年団や他の習い事をしているとのことです。
  高校生と一緒に活動しているものもあればそうでないものもあります。

 Ⅴ 入学者選抜の概要
  
   募集定員 80人(2クラス)
   通学区域は、京都府内全域

   合否の判定は、、、
   報告書   学校で作成される通知表と同じような内容
   面接    グループ面接 一人ずつ質問をしていく
   作文・製作 50分×3 (例年通り)

   合格の決定方法 (昨年度)
   受験者の中から、上の3つをみて、入学候補者をしぼります。
  定員の約1.2倍が目安です(昨年は95名)。入学候補者の中から特に高い適性と有すると判断される者を約半数合格とします(昨年は47名)。定員の残りを、残りの入学候補者の中から抽選します(昨年は48→33人)。

   出題方針
   「小学校学習指導要領に基づき、資料や図表、解説文等を用いて、文章や図表、数式等による記述の課題を設ける。その中で、さまざまな観察や考察、分析を通して、総合的に考え、判断・解決し、自分の考えを的確に表現できるかをみる」とのことです。


 Ⅵ おわりに
   今年の3月に1期生80人が卒業しました。他校の高校受験も可能ですが、80人全員が洛北高校に進学したとのことです。
   併設型の中高一貫校の中では、全員入学するケースは稀だそうです。

   今年度入学者アンケートで、「洛北高校付属中学校のよさは?」という質問に「授業がわかりやすい・おもしろい」というのが第1位だったそうです。ちなみに2位は「実験器具などの備品がそろっている」3位「土曜学習や補習などのていねいな指導」4位「設備が充実」5位「先輩がやさしい」だったそうです。

   日頃から、なぜ?どうして?というものを考えて、それについて自分で調べること。そして、それを論理的に説明できるようにすることが大事であるとおっしゃっていました。


 ☆ 最後に。。。

   先生方はとても頑張っている様子がうかがえました。
  普段僕も学校が近いので、付属中学校の生徒はよく見かけますが、わりとまじめそうな子が多いです。正直もう少し中学生らしくというか(もちろんそれが悪いわけではないですが)、シャキッとしてほしい気がします。でも、それもまた洛北らしくて良いとも思います。

  説明会に行かれた方も多いと思うので、いろいろなご意見をおうかがしたいです。

PR
COMMENT

name:
title:
color:
mail:
url:
comment:
pass:   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
無題
初めまして

私も説明会に行きました
西京と違って見えたのはお母さんだけで来てる人が多かったですね
あと先生の淡々とした説明でちょっと
寂しかったような気もします。
マリー 2007/06/08(Fri)15:57:29 edit
無題
何度もスミマセン

教えていただきたい事があったので
メールしました。
何卒宜しくお願いします。
マリー 2007/06/08(Fri)15:59:11 edit
>マリー さん
 コメントありがとうございます。
あと、メールもありがとうございました。僕なりの考えを少し書いてみたので、よかったら一読ください。
 あと、説明会はどうしても西京と洛北を比べてしまいますね。印象としてはやはり洛北よりも西京のほうが良かったような気がします。生徒の顔が見られて、生の声が聞けるのは貴重なことだと思いますので。
 また、よかったらどんなことでもコメントお願いします。
いしだかずゆき URL 2007/06/09(Sat)17:35:15 edit
図書室
昨年の説明会、オープンキャンパスに参加しました。洛北は図書室が今ひとつでしたね。洛南の方が遥かに良い。寄付でも古本でもいいから、もっと蔵書を充実させて欲しいです。
M 2007/08/06(Mon)17:17:41 edit
>Mさま
 はじめまして、コメントありがとうございます。
 京都の公立中学校の蔵書数は、全国的にもとても少ないです。昨年調査され、今年結果が発表された文部科学省「学校図書館の現状に関する調査結果について」という報告書では、京都府の学校図書館図書標準の達成割合は、全国平均を大きく下回っています。
 洛北高校付属中学校の蔵書数に至っては、文部科学省の図書標準の半分にも満たされていません。洛北高校付属中学校は歴史が古いわりに、なぜか蔵書が少ないのはないかと思います。
 また、図書館設備にしても以前の洛北高校のものを踏襲しています。このあたりは西京高校付属中学校も同じですが、公立ではなかなか難しいのかもしれません。やはり私立の設備には勝てないと思います。特に京都府立の学校ではそう思います。
 Mさんもそうですが、みなさんそのあたりの認識に関してどうなのでしょうか。
いしだかずゆき URL 2007/08/06(Mon)19:52:45 edit
図書室
いしだ様
迅速なご返事ありがとうございました。
公立は予算が厳しいんでしょうね。それでも父母や教師、卒業生が読み終わった本を寄付するだけで随分違うと思います。もしも我が子が洛北にお世話になる事があれば、PTA活動として図書室の充実を図りたいです。

説明会ではアンケート調査だけでなく、洛南みたいな個別面談のブースや模擬授業があっても良いと思いますね。公立でも経営努力をする方が良いでしょう。

子供はまだ小学生ですが、今年は堀川高校の説明会にも親だけでも参加してみます。授業は超スピードだそうですが、図書室に興味津々です。
M 2007/08/07(Tue)11:23:35 edit
>Mさま
 僕も入学を希望する生徒のためには、学校紹介にもっと力を入れるべきだと思います。入学してからのミスマッチを防ぐ意味でも、もっと外部に情報発信してほしいと思います。

 ただ、少し意見が違うかもしれないですが(捉え間違えていたらすみません)公立の学校は金銭的な「経営努力」を目的にしないところが良いような気がします。理想論ぽいかもしれないですが、「生徒のための」学校を目標にしてもらえるようにしてほしいものです。
 また、個性を出せるチャンスがある学校は、公立といえど、どういう学校づくりをしたいのか、どういう生徒を入学させたいのかを明確にしてもらえたほうが、受験するほうとしては選びやすいですね。
 公立の学校が個性を出すことの是非は、程度の差も含めて、これからもっと議論していくべき問題だとは思いますが。

 話しが変な方向に進んでしまいましたが、、、、
 堀川高校の説明会は、25日の土曜日ですね。
 ここははっきりと学校の方向性を発信している学校だとは思います。
 僕は説明会には行けませんが、また、おもしろい話があれば教えていただきたいです。
いしだかずゆき URL 2007/08/09(Thu)00:36:03 edit
TRACKBACK
trackback URL:
カレンダー
03 2024/04 05
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30
最新トラックバック
最新コメント
[09/04 ぷるうる]
[06/08 はるまき]
[10/05 いしだかずゆき]
[10/05 いしだかずゆき]
[10/05 kanachan]
ブログ内検索
プロフィール
HN:
いしだかずゆき
年齢:
49
HP:
性別:
男性
誕生日:
1974/11/04
職業:
自営業
自己紹介:
京都市左京区の学習塾
京都寺子屋塾の塾長です。
大阪出身で、現在は上京区民です。
メールを送ってくださる方は、このブログの一番下にあるメールフォームからお願いします。
バーコード
カウンター
アクセス解析
お天気情報
[PR]Samurai Sounds


nyaoチャ箱♪
* ILLUSTRATION BY nyao *
忍者ブログ [PR]