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今年は平日でしたし、用事がいろいろあって見に行くつもりはありませんでした。たまたま、四条に行く用事ができて、その前を通ったのです。しかも今年話題の室町時代列を観ることができました。
室町時代列は、いろいろなところに書かれているとおり、今年初めてのことです。そもそもなぜ今まで室町時代は時代祭になかったのか。
室町幕府を開いた足利尊氏(高氏)は、後醍醐天皇と対立し、後醍醐天皇は京都を離れ、吉野で南朝を開いたのです。これが長い長い南北朝時代の始まりです。尊氏は後醍醐天皇を京都から追放したようなかたちになり、今でも「逆賊」扱いされています。
平安神宮の九條道弘宮司が「時代祭は祭神の桓武天皇と孝明天皇に、今の京都をご覧いただくのが本旨で、行列は両天皇のお供。お供に足利氏がいるのはおかしい」(京都新聞・平成19年10月22日)とおっしゃるとおり、時代祭で列を成すのはいろいろとあったのです。
けれど、九條宮司は「各時代の風俗を展覧するという意味では、室町行列があって不思議ではない」ともおっしゃって実現した背景もあります。
で、、、
実際、室町時代列はどうだったかというと、、、
「室町幕府執政列」は、とても綺麗な衣装で、個人的な感想としては、室町時代列は以後も必要であると思いました。そもそも、室町時代を抜きにして、京都を語るということ自体やはり無理があったように思っていたので。いろいろあるのもわかりますが、これでやっと一つのカタチができたように思います。これからのことはまた考えれば良いと思います。
あと、室町時代列には「室町洛中風俗列」というのもありました。
いわゆる室町時代の「風流踊り」の再現です。聞くところによると、滋賀県草津市の祭りをベースに時代考証されたとか。また、狂言の茂山さんが指導したという話しも聞いています。
こちらも見た目が綺麗で、時代祭には今までなかった雰囲気で良かったと思います。
こうやって見てみると、やはり歴史認識をこういった祭りや儀式に反映させることは難しいと思いました。時代祭はほかにも幕末志士列など検討していただきたいものがいくつかあります。
もう一つ思い出したんですが、、、
うちの実家の近くにJRの新駅ができます。大阪府三島郡島本町というところですが、楠公さんのゆかりのある場所で、駅名の公募で「楠公」「桜井」(楠公さんゆかりの地名)「くすのき」などの応募が多かったようです。
結果的に「島本駅」で決定しましたが、南朝贔屓というのは関西特有のものでしょうか。。。僕自身もわりと楠公さん好きなんで、何ともいえませんが、足利さんにも配慮してあげたいです。
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京都寺子屋塾の塾長です。
大阪出身で、現在は上京区民です。
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